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苦手な方はご注意ください。

黒柳迷斎の怪談噺

作者:一ノ瀬樹一
 ようこそ、我が幻楼舘へ。
 
 私は当館の館主を努めます、黒柳迷斎を申します。
 
 こんな雨の降る中、当館にお越しいただき、ありがとうございます。
 
 私は当館の運営の他に、趣味で様々な蒐集をしております。
 
 ご希望の物がありましたら、何なりとお申し付けください。

 
 はい?今日は別の要件で………。

 なるほど、お客様は『噺』をご希望なのですね。
 
 解かりました。私のコレクションの中から怪異譚、特に奇怪な噺でも今日

はご披露しようと思いますが……。

 よろしいですか?

 いいえ、お代は結構です。

 これはあくまでも、私の趣味ですから……。
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