執事、ついに旅に出る
異空間の中に入ると今日はぎ取った素材が山のように置いてあった。
「それにしても沢山狩ったな・・・・。これは整理するのが大変だな」
しかも素材の一部が武器が置いてあるところを侵略しているし・・・・
「なんで、こんなにスペースがあるのに一部に固まるんだ?」
(それはですね、一回に大量の素材が収納されたので処理が間に合わなかったためです)
まぁ、これだけの量を一気に収納するとそうなるか。
「よし、ちゃっちゃと片付けますか」
そう言って俺は素材や武器の整理を始めた。
「ふぅ、やっと終わった」
なんということでしょう!あんなに素材や武器などで散らかっていた空間が物の見事に片付いているのではありませんか。
(何、変なことを言っているのですか)
「いいだろ別に。それよりも俺の思考を読むな」
(いいえ、声に出ていましたよ)
は、恥ずかしい!と悶えているとアリエルが早くしろ!と怒鳴ってきたのでそそくさと異空間からでたのであった。
そんなこんなで異空間の整理を終えた俺は遂に地上に旅立つことになった。
見送りにきたアリエルが涙を浮かべながら「達者でな」と言うもんだから俺まで目から変な液体を流してしまった。
決して泣いているわけではない。
「じゃあな」
そう言って俺は地上に降りたのだ。