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第7話 共同生活はマナーが大事

さて、共同生活はお互いのマナーが大事だと思います。

何故こんな事言ってるかって? なんと、私とディーさんのお部屋は同室でした☆

正確には一ヶ月間と期限付だけど。

寝る段になって再び解説された事によると結婚した男女は一か月の蜜月期間、同衾するのが習いなんだって。ちなみにここは王妃の部屋。大きな扉は廊下に続き、小さな扉がディーさんの寝室につながってる。しかし同衾って。


「安心しろ。俺はまだそういう対象にミオンを見ていない。ミオンだってそうだろう? 俺の事などお前の世界で言う虎程度に思っていればいいのだ」


はーい、それ逆に大問題。虎さんと一緒に寝たりしたら虎さんの朝ご飯になっちゃうからね? 

どちらかと言うとデッカイ抱き枕? いやいや抱いて寝たらまずいだろ。でかい猫だと思えばいいのか。まぁよし。人間の男と一緒に寝るわけじゃないもんな。


「わかった。いいよ」


「いいのか。意外とあっさり納得したな」


「ディーさんもこっちの虎と一緒に寝るんだと思えば気が楽だよね」


「まあな。しかし、あっさり納得されるのもちと寂しいものがあるな」


ディーさんあなたどうして欲しいの?


「泣いて嫌がった方が良かった???」


「いや、それはそれで傷つく」


意外と面倒な性格だな。スル―しよう。


「ねえねえ、寝るまでなんか話そうよ。こんなの修学旅行みたいでちょっと楽しい」


「シュガクリョコウとやらが何かはわからんが………ミオンが望むなら。何の話がいいんだ?」


布団の横に滑り込みながらディーさんがいう。肘を立てた状態でこっちを向いた。


「さっき、ご飯の時飛竜の話してたじゃん。飛竜っていう位だし空を飛ぶの???」


「あぁ。自国以外に行く時には大概、飛竜を使うな。地上は地竜や獰猛な獣が多い。しかし商人のように多くの荷物を運ぶものや貧しいもの、何らかの理由で空を行けず地上を行くものは寄り集まって冒険者を雇いながら行くしかない」


ふむふむ。結構危険な世界なんだ。こっちって。地竜っていったいどんな生き物なんだろう?


「地竜って大きいの?」


「そうだな………主に今日乗ってきた馬車位の大きさだが、鋭い爪と牙があって鱗もかなり固いので竜の骨で造った専用の武具でないと倒せん。中には小山程の大きさになるものもあると聞く。これらを防ぐために街や村は外壁を高くしこれで覆っている」


「そっかぁ。地竜はさすがに近くで見れなさそうだけど飛竜って近くで見れる?」


「あぁ。基本雑食の大人しい性質だからな。驚かしたりしなければ問題ない。今度乗ってみるか?」


「いいの? 私でも乗れる?」


「一人では無理だが。俺が乗せてやる分には問題なかろう」


わーい♪ ディーさん太っ腹!!! 空なんて飛んだ事ないから楽しみ☆


「政務の合間で時間が出来たらだが」


「うんわかった。そう言えば、ディーさん今日、お仕事良かったの? なんだかずっと私についてて貰ったみたいだけど………」


「あぁ、もともと今日政務は休みだ。代わりに昨日まで馬車馬のように働かされたがな。明日、政務に行く前にミオン専属の女官を紹介しよう」


「私こんなんだし仲良く出来るかなぁ………」


「大丈夫じゃないか? お前は寝てたから知らないだろうが………この部屋にミオンを連れて来た時にいたが別段普通だったぞ。お前を召喚した場にいた神官でジュド―という男がいただろう。あれの妹でな。少々気は強いが信頼できる」


名前はミーシャさんというらしい。後は女官長と講義をしてくれる先生を紹介してくれるそうだ。


「ちょっと明日が楽しみになってきたかも」


「それは良かったな。さぁもう遅い、そろそろ寝ようか」


「はぁい。おやすみなさいディーさん」


「おやすみミオン良い夢を」


ディーさんが布団をかけてくれる。ちょっとお父さんみたいだ。

それにしても私今日寝てばかりだな。そんな事を思う間に私は夢の世界にさっさと落ちた。

深音の機嫌は治った模様。明日はいい事あるといいねw

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