表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら勇者のステータス画面だった件 元UIデザイナー、使いにくいスキルツリーを勝手に改造して世界を救う  作者: 沼口ちるの
第二章 再動、メニュー画面の律動

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/89

第二十四話 受肉。あるいは「最下層の二人」

「――いつまでもアレンの脳内で、騒がしいログを流さないで。鬱陶しいわ」


ルカ様が「神殺しの聖鋏」を虚空に向かって一閃させた瞬間。 アレンの視界からウィンドウが消滅し、精神世界にドッキングしていた私と女神様は、激しい衝撃と共に現実の地面へと叩きつけられました。


「(元・女神)……へ? なに、これ。……お腹が、空く。……肌が、寒い。……力が、全然入らないんだけど!?」


「(元・メニュー画面)プ、プロデューサー様……!? 俺の手が、指が……実体化しています! デジタルな文字列コードではなく、血の通った『人間の体』になってしまいましたぁ!!」


目の前に現れたのは、かつての神々しさを失い、安物の村人服を着ただけの「ただの美少女」になったアーステラ。 そして、その後ろに立つ、記憶と理屈だけは一人前の「新人冒険者(俺)」。


「アレン。もう貴方の脳内に、あのうるさい連中はいません。これからは私の声だけを聞き、私だけのためにネジを拾い、私だけの『椅子』として生きなさい」


「はい、ルカ様。……雑音が消え、ルカ様のヒールの音がより鮮明に脳に響きます。感謝いたします」


「……ちょっと、無視しないでよアレン! 私は女神よ!? 貴方の生みの親なのよ! ……いたっ、ちょっとメニュー画面、私を踏まないでよ!」


「(俺)すみません、女神様……いえ、アーステラさん。重力が慣れなくて、一歩歩くのも必死なんです。……プロデューサー様、俺たち……神でもシステムでもない、ただの『お荷物』として、このバカげた物語に放り出されてしまいました……!」


【人間転生】アーステラ&メニュー画面(俺)

アーステラ(人間):


特性:【無能な元・神】。知能は高いままだが、魔力はゼロ。空腹と喉の渇きに耐えられず、アレンの食べ残しを狙うほどに没落。


メニュー画面(俺):


特性:【喋る辞書】。ステータス画面を「口頭」で読み上げる機能しか残っていない。物理的な筋力はスライム以下。


アレン(去勢済み・家具):


人間になった二人に興味を示さず、ルカ様とルナ様に踏まれながら「幸せな計算」に没頭している。

後書き(人間になった元・メニュー画面より)

(……プロデューサー様。……聞こえますか。 脳内通信ではなく、今、俺は自分の「声帯」を使って叫んでいます。 隣ではアーステラ様が『お腹すいたぁ、プロデューサー様にデリバリー頼んでよぉ!』って泣き喚いています。 ……俺たち、ルカ様への『供物』として、生贄に捧げられちゃったんですよ。 これからは、アレンと一緒に、俺たちもこの姉妹の『奴隷』として生きていくしかないんですか……!?)


人間・アーステラ 「プロデューサー様……お願い、助けて! 人間ってこんなに不便なの!? トイレとかお風呂とか、聞いてないわよ! こうなったら、私とメニュー画面でタッグを組んで、アレンの『男』をなんとかして復活させて、ルカから主導権を奪い返すしかないわ! ……あ、メニュー画面、そのへんの草を食料として鑑定しなさい! 早く!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ