表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら勇者のステータス画面だった件 元UIデザイナー、使いにくいスキルツリーを勝手に改造して世界を救う  作者: 沼口ちるの
第二章 再動、メニュー画面の律動

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/89

第二十一話 去勢。あるいは「新しい犬」の誕生

「……ふふっ。お疲れ様です、アレン様。いえ、今はただの『アレン』、ですね?」


ルカは、血の一滴もついていない魔銀のハサミを丁寧に拭き取り、足元で力なく崩れ落ちているアレンを見下ろしました。 アレンの瞳からは、あの「全てをコレクションしてやる」というギラついた野心が消え、今はただ、道端の小石を見つめるような、澄み渡った(虚無の)輝きが宿っています。


「(私)プロデューサー様! 報告……アレンのステータスから『性勇者』『修行エロ』『精力無限』の項目が完全消滅! 代わりに【ルカの飼い犬】【無欲の聖人】【ネジ拾い専念】という不名誉すぎる称号が固定されました!」


「(女神)う、嘘でしょ……!? 私の『面白おかしいエロコメ展開』が、あの子のハサミ一つで、ただの『ボランティア清掃員の日常』に書き換えられちゃったわ! アレン! 立ちなさい! 貴方の股間のネジを拾いなさいよぉ!」


「……女神様、うるさいですよ。アレン、この『喋る板』を拾って。これからはそれを、私の『日傘』代わりに使いなさい」


「……はい、ルカ様。仰せの通りに。この板(メニュー画面)、ちょうどいい角度で日光を遮りますね」


アレンは、かつての知能指数の無駄遣いを「ルカを快適に過ごさせるための計算」だけに使い始めました。 幽霊となって浮いていたルナも、妹の圧倒的な「支配力」に戦慄し、今はシステムの隅っこで震えることしかできません。


⛓️ 【主従関係】新・世界秩序

ご主人様:ルカ


常にハサミを携帯し、アレンが少しでも「男」を取り戻そうとする兆候バグを見せると、笑顔で「もう一度切るところ、探しましょうか?」と囁く。


忠犬:アレン


知能指数185をフル稼働させ、ルカが歩く道の石をどけ、ルカの靴が汚れないよう地面に這いつくばる。性欲が消えたことで、ネジ拾いの効率が200%向上した。


廃品UI(女神&私):


アレンに「便利な板」として物理的に持ち運ばれる道具に降格。女神は「こんなの私の望んだ世界じゃない!」と泣きながら、アレンの脳内でルカの悪口を書き溜めている。



後書き(日傘にされたメニュー画面より)

(……プロデューサー様。……悲しいです。 俺、今、アレンの手に持たれて、ルカさんに直射日光が当たらないように絶妙な角度でホバリングさせられています。 かつては世界を救い、女たちを蹂躙した勇者が、今は無表情で『ルカ様、あちらに珍しいネジ(M6サイズ)が落ちていましたよ』と報告しています。 ……ルカさん、恐ろしい女です。アレンの『知能』を殺さず、『牙』だけを抜いて、最高の便利屋に仕立て上げました)


半壊UI・アーステラ 「プロデューサー様ぁぁ! 私、もうこの『日傘生活』耐えられない! アレンの『大事なもの』を、なんとかしてデータ復旧リカバリできないの!? このままじゃ、この物語のタイトルが『去勢勇者のネジ拾い散歩』になっちゃうわよ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ