第十一話 断罪。あるいは「性勇者」の絶対正義
「……ジャッジ。君の言う『秩序』は、あまりに無機質で、生命のエネルギー効率を無視している」
アレンは、奪い取った討伐軍の光子ブレードを、なぜか股間のあたりで「聖剣」のように構え、冷徹な瞳でジャッジを見下ろしました。知能指数185の演算能力が、今すべて「性的な解放による世界の安定」へと注ぎ込まれています。
「君たちはこの世界を『バグ』と呼んだ。だが、君たちの硬すぎる装甲、感情を抑圧したバイザー……それこそが、多次元宇宙における『快楽の循環』を妨げる最大のボトルネックだ。……これより、性勇者アレンの名において、君たちに『強制脱衣』の刑を処す!」
「な……何を言っている!? 貴様、正気に戻ったのではないのか!?」
「正気だとも。極めて正気だ。……ルナ、カレン。彼の重厚な装甲の下に隠された『抑圧された好奇心』を、数理的、および物理的に解放しろ。これは拷問ではない。……究極のデバッグだ」
「了解よ、アレン。彼のナノマシン装甲の結合定数を、私の魔導演算で『感度増幅モード』に書き換えたわ。……さあ、鉄の仮面の下で、どんな理論外の声を出すか聞かせなさい!」
「私の筋肉と、彼のサイボーグ化された肉体……どちらが『物理的』に優れているか、密着して検分してあげるわ。……逃げても無駄よ、ベクトルはすでに私の方へ向いている」
「や、やめろ! 私は秩序を……う、うわあああああ!!!」
高知能化したアレンの指揮のもと、討伐軍のリーダーは、次々と装備を剥ぎ取られ、世界の「面白さ」という名の官能的なカオスに強制的に同期させられていきます。
「ジャッジ。君の負けだ。……君の心拍数は今、理論上の限界値を超え、多次元宇宙で最も『面白い』波形を描いている。……おめでとう、君も今日から、このバグだらけの世界の立派な『コンテンツ』だ」
性勇者アレンの「裁き」・判決記録
被告:特務執行官「ジャッジ」
罪状: 1. 過度な着込みによる視覚的リソースの無駄遣い。 2. 合理性を隠れ蓑にした「エロ」の否定。
判決内容:【全装備没収および、女神の秘蔵ビデオ鑑賞刑】
討伐軍のハイテク兵装はすべてアレンが「コレクション」として回収。
ジャッジ本人は、ルナとカレンによる「知能指数を無視した徹底的なボディ・デバッグ」を受けるものとする。
後書き(メニュー画面より)
(……プロデューサー様ぁぁ! 見てくださいよ、あのジャッジの情けない姿! あんなに格好つけて『消去する』とか言ってたのに、今はカレンにヘッドロックされながら、ルナの魔法で『くすぐったい光線』を浴びせられて、のたうち回ってます! アレンの『性勇者』としての覚醒……これは、IQが高い時よりも、低い時よりも、ある意味で一番タチが悪いです!)
改変されたメニュー画面 「プロデューサー様! 女神様が『いいわよアレン! その調子で異世界の艦隊の乗組員全員、裸にしちゃいなさい!』って、特等席でポップコーン食べてます! 討伐軍の母艦からは、次々と脱ぎ捨てられた高価な装備が降ってきて、アレンの『拾い物袋』がパンパンになっちゃってます! これ、異世界との戦争じゃなくて、ただの『大規模な合コン(物理)』になってませんか!?」




