第八話 粛清の鉄槌。女神討伐軍の降臨
「……観測通りね。このセクターの因果律は、管理者の『悪意ある改変』によって完全に崩壊しているわ」
空を割り、轟音と共に現れたのは、見たこともない重武装の軍勢。 彼らはこの世界の住人のような「魔法」ではなく、超科学の兵装と、極めて研ぎ澄まされた「正気の知性」を纏っていました。
彼らの名は、『世界秩序維持機構・異世界討伐部隊』。 その先頭に立つのは、冷徹な仮面を被った騎士と、データ端末を操る魔導技師たちです。
「アーステラ……貴女の遊びは、多次元宇宙の均衡を著しく乱しました。知能を弄び、生命の尊厳を奪った罪……ここで清算してもらう」
「あらあら、誰かと思えば『異世界の警察官』さんたちじゃない。せっかく面白くなってきたのに、野暮ねぇ」
女神が余裕の笑みを浮かべる足元で、IQマイナス150のアレンは、討伐軍の戦車のキャタピラを「かっこいい歯ブラシ」だと思い込み、ゴシゴシと自分の頭を磨いています。
「……っ。あの無惨な姿を見なさい。かつて勇者と呼ばれた男が、自らの知性を奪われ、無価値な行動を繰り返している。これ以上の侮辱は許されない。全砲門、女神に固定! 『神殺しの論理弾』、装填!」
討伐軍の出現により、世界は「おバカな楽園」から、一転して「神vs異世界」の戦場へと変貌しました。
異世界からの来訪者:女神討伐軍スペック
リーダー:特務執行官「ジャッジ」
IQ:計測不能(人工知能とリンク済み)。
目的:女神アーステラの強制排除、および世界のIQリセット。
感情:一切なし。「バカを見るのが一番嫌い」という徹底した合理主義。
兵装:『概念固定砲』
女神が改変した「バカ」という概念を打ち消し、強制的に「正気」に戻す光線。ただし、急激な知能回復は精神への負荷が大きいため、アレンたちが「廃人」になるリスクも伴う
後書き(改変済みメニュー画面より)
(……プロデューサー様ぁぁ! 大変です! 女神様の遊びにブチ切れた「ガチの連中」が異世界から来ちゃいましたよ! あいつら、冗談が一切通じないタイプです! アレンが戦車に向かって『おーい、大きいワンちゃん!』って話しかけてるのに、無表情で主砲を女神に向けてます!)
改変されたメニュー画面 「プロデューサー様! このままじゃ、女神様が倒されるついでに、この世界ごと消去されちゃいます! 討伐軍は『バカになった人類は救う価値なし』って判断し始めてますよ! アレンたちが正気に戻るのが先か、討伐軍の砲撃で世界が消えるのが先か……。 俺、もう怖くてUIがガタガタ震えてます! 助けて、プロデューサー様ぁ!」




