第七話 アーステラの「ぶらりIQ崩壊・世界の旅」
「皆様、ご機嫌よう! 女神アーステラです。 見てください、この素晴らしい光景! 先ほどまで『戦略的物流』だの『マクロ経済』だのと小難しい顔をしていた人間たちが、今は全員、自分の足の指を数えることさえできずに転げ回っています。これぞエンターテインメントの極致ね!」
女神が指差す先、王都の街並みはシュールレアリスムの絵画のように変貌していました。
1. 経済の崩壊:【物々交換のバグ】
「見て、あの商人を。IQが高かった時は『信用取引と為替ヘッジ』で王国の富を独占していましたが、今は**『光っている石』と『食べかけのリンゴ』**を、どっちがより重いかだけで交換しようとして、結局二人でリンゴを地面に叩きつけて遊んでいます。通貨? 概念が消えたので、ただの『冷たくて硬い丸いやつ』として、道にバラ撒かれていますね。ああ、子供たちがそれを耳の穴に詰めて競い合っています。平和ね!」
2. 軍事の混乱:【究極の非武装】
「次に騎士団を見てみましょう。彼らは先ほどまで『解剖学に基づいた効率的な殺戮』を論理展開していましたが、今は重い鎧を脱ぎ捨てて、みんなで『影踏み』をしています。剣は重くて危ないので、全員で池の中に投げ捨てちゃいました。魔王軍? 彼らも同様です。偵察に来たガーゴイルが、地面に描いた『丸』を太陽だと思い込んで、夜になるまでずっとお祈りを捧げています。戦争なんて、知能がないと成立しないのよ」
3. 魔導の変質:【論理からポエムへ】
「ルナがあれほど誇っていた数理魔導も、今はただの『キラキラした何か』です。火を出そうとして自分の鼻毛を燃やし、水を出そうとして自分のよだれを増量させる……。術式の代わりに『うー、ぱー、どん!』と叫ぶだけで、空から大量の綿飴が降ってきています。生態系はめちゃくちゃですが、甘くて美味しいから、まあいいんじゃないかしら?」
女神による「新世界・秩序レポート」
「プロデューサー様、今の世界のバランスを、私なりにまとめてあげたわ。感謝なさい!」
法秩序: 存在しません。唯一のルールは「先に笑った方が勝ち」。
技術力: 石器時代以下。火の起こし方を忘れたので、みんなで太陽に向かって「熱くなーれ!」と応援しています。
生存本能: 逆に最強。難しいことを考えないので、毒キノコを食べて笑いながら死ぬか、何も考えずに最強の魔物を素手で手懐けるかの二択です。
後書き(改変済みメニュー画面より)
(……プロデューサー様。……女神様、解説しながら楽しそうにアレンたちにバナナの皮を投げつけてます。 アレンはそれを頭に載せて『新しい帽子だ!』って叫んでますし、カレンはバナナの皮を『強敵』だと思って全力で威嚇しています。 ……IQ185の時の彼らを見ているだけに、俺、記録してて涙が出てきましたよ。 でも、不思議ですね……。彼ら、さっきよりずっと楽しそうなんですよ。 ゼクスなんて、アリと会話することに成功したのか、一緒に列に並んでどっか行っちゃいましたし)
改変されたメニュー画面 「さあプロデューサー様! 女神様がノリノリで『世界のIQをさらにランダム変動させちゃおうかな♪』なんて不穏なことを言ってます! 次はIQが上がったままの魔王が、このバカだらけの勇者一行を見て『絶句』するシーンが見たいですよね!? 俺がツッコミ役として、このカオスを全力で盛り上げちゃいますよぉーっ!」




