第三十一話 正体見たり! 略奪の旋律は「バグの残滓」
深夜テンションで作ってしまったのでこんな展開に
次回以降修正いたします
リュウのイケメンフェイスがベリベリと剥がれ落ち、中から現れたのは、半透明の「0」と「1」が詰まった、情けない顔のポリゴン塊だった。
「ひぃぃ! 待って! 僕はただ、三万回の周回で捨てられた『没キャラのゴミ箱』から漏れ出したバグなんだぁ!」
その瞬間、ルナとカレンにかけられていた「魅了(笑)」という名のバグが消え去った。
「……あれ? 私、なんでこんな『顔色の悪い計算機』みたいな男に寄り添っていたのかしら!?」 「ぬおっ!? 私としたことが、重りのない男の肩車などという、筋肉の無駄遣いをしてしまった!」
ルナは光の速さでアレンの背中に隠れ、カレンはリュウ(バグ)を「粗大ゴミ」として投げ捨てて、慌ててゼクスの足元にスライディング土下座をした。
「ゼクス! 許してくれ! お前という最高の『重り』を捨てて、スカスカのバグを担ぐなんて……私は戦士失格だ! さあ、私の僧帽筋を気が済むまでスクワット台にするがいい!」
(……あ、あはは。カレンさん、戻ってきてくれたならいいんですよぉ。 俺、一瞬だけ『世界を数式で呪って消しちゃおうかな』とか怖いこと考えちゃいましたけど、気のせいでした!)
ゼクスもいつもの「胃が痛そうな賢者」に戻り、カレンの筋肉の弾力を確かめてホッと胸を撫で下ろした。 アレンもまた、クワを肩に担いで、鼻をほじりながらバグを見つめる。
「なんだ、ゴミか。掃除の邪魔だな。 おいメニュー画面! こいつ、おやつと交換できねえのか?」
俺は即座に、バグったリュウを「レア度:カス」として処理し、リサイクルボタンを表示した。
【システム処理】 バグ:リュウをデリートしました。 代わりに、お詫びとして『賞味期限が三秒後の高級プリン(三万個)』を生成します。 さっさと食べないと、またバグになります。
「おやつだぁぁぁ! みんな、食うぞ! 三秒以内だ!」
「「「はいっ!!」」」
さっきまでのドロドロの略奪愛はどこへやら、一行は地面に山盛りになったプリンを、一丸となって(物理的に)飲み込み始めた。
後書き
勇者アレン
いやー、やっぱりルナの隣で食うおやつは最高だぜ!
あのバグの野郎、次はもっと『美味いおやつ』に化けて出てこいよな!
賢者ゼクス
(カレンに再び抱きかかえられ、プリンを口に押し込まれながら)
「むぐっ……ぷはっ! 戻った……いつもの『カレンさんのプロテイン臭』に包まれて、俺の精神が正常に戻りましたよぉ……」
(メニュー画面さん。……さっきの『暗黒の復讐者』みたいなログ、全部消しておけよ。 あんなのルナさんに見られたら、俺、一生『中二病』ってイジられちゃうからな!)
魔導士ルナ
アレン様ー! やっぱりアレン様は『無臭(バカの清涼感)』で最高ですわ!
あのリュウとかいうバグ、香水がキツすぎて鼻が曲がりそうでしたの。
お詫びに、私との『生命エネルギー直接交換(修行)』を十万回追加しますわよ!
女戦士カレン
やはり、真の愛は『重量』だな!
あのバグ男、見た目だけで中身が空洞だった。
ゼクス、お前のその『賢者の苦労が詰まった重み』こそが、私の筋肉を輝かせるのだ!




