第二十八話 千人斬りのアリア、性勇者の前に散る(悦びで)
魔王城の最終防衛ライン。 そこには、漆黒のドレスを纏い、千の剣を宙に浮かせた絶世の美女、アリアが待ち構えていた。
「ククク……勇者よ。私の『千の刃』に抱かれて、果てるがいい……」
だが、アリアは知らなかった。 目の前に立つ男が、すでに「性勇者」へと進化し、全身から視覚を狂わせる「ピンクの闘気」を垂れ流していることを。
「千人斬りか……。面白え、なら俺は『千一人目』じゃなく、お前を『初めての愛』で塗り替えてやるぜ!」
アリアが放つ千の剣。 しかし、アレンはその隙間を、まるでダンスを踊るような「腰の動き」だけで回避。 一瞬でアリアの懐に飛び込むと、彼女の腰をガシリと抱き寄せた。
「なっ……!? 私の剣を、ただのステップで……っ!?」
「アリア、お前の剣は冷たすぎるぜ。もっと『熱いもん』、教えてやるよ!」
アレンの手がアリアの背中に触れた瞬間、俺は即座に「最終奥義・全感覚同調」を起動。 アリアの視界を「お花畑」と「アレンのイケメン修正顔」で埋め尽くした。
性勇者奥義:『千人斬り(物理)への千一倍返し(愛)』。 現在、アリアの殺意はすべて、アレンへの『抗いがたい欲情』に変換されました。
「あ、ああ……! 体が、熱い……! 私の剣が、言うことを聞かない……っ!」
アリアの浮遊させていた千の剣が、次々とバラの花びらへと変化し、周囲を舞い踊る。 数分後、魔王城の廊下には、剣を捨て、アレンの胸に顔を埋めて「敗北(悦び)」を噛み締めるアリアの姿があった。
「……私の、負けよ。千人を斬ってきたけれど……たった一人の男に、心も体も『斬り刻まれる』なんて……」
(……おいメニュー画面! アレンの奴、敵の側近まで『攻略』しやがったぞ! ルナが後ろでめちゃくちゃ嫉妬の魔法を溜めてるんだが、これ爆発したら城が消えるぞ!?)
ゼクスがカレンの腕の中で叫ぶが、アレンは爽やかな笑顔で、ルナとアリアを両脇に抱え込んだ。
「よおルナ、アリア! みんなで仲良くすれば、世界はもっと平和になるぜ!」
後書き
勇者アレン
いやー、アリアの剣技は凄かったぜ!
でも、俺の『愛のカウンター』が決まった瞬間の、あの顔……。
やっぱり、戦うより仲良くする方が、何倍も気持ちいいよな!
賢者ゼクス
(カレンの腹筋を枕にしながら、遠い目で)
「……アレンさん、君はもう『勇者』っていうより、『概念的な何か』になってるよ。
ルナさんの魔力が、嫉妬で臨界点を超えてるのに、それを『愛のオーラ』で相殺しちゃうんだから……」
魔導士ルナ
(アレンの右腕を抱きしめ、アリアを鋭く睨みながら)
「……新入りのアリアさん。アレン様の『本能』に耐えられたことだけは認めてあげますわ。
でも、夜の『二号車』は、私がおやつ付きで予約済みですからね!」
千人斬りのアリア
(かつての冷徹な表情はどこへやら、アレンの左腕ですっかり蕩けながら)
「……殺し合うより、愛し合う方がスタミナを使うなんて、聞いてないわ。
でも、悪くない……。私の千本の剣は、これからはアレン様を守るために『折れる』ことにするわ」
女戦士カレン
……。
(四人のやり取りを見ながら、ゼクスをさらに強く抱きしめて)
ふむ、人数が増えれば増えるほど、筋肉の熱気も高まる。
ゼクスよ、我々も負けていられん。次はアレンたちに混ざって『八人抜き(特訓)』だ!




