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転生したら勇者のステータス画面だった件 元UIデザイナー、使いにくいスキルツリーを勝手に改造して世界を救う  作者: 沼口ちるの
第一章 おバカな勇者たち

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第二十七話 賢者、筋肉の深淵に安らぎを見出す

アレンとルナが「動なる本能」の嵐を巻き起こしている頃、ゼクスは魔王城の片隅で、カレンに「マッスル・ホールド」で固められていた。


「ゼクスよ、気落ちするな! 私のこの広背筋は、どんな悲しみも跳ね返すぞ!」


(……カレンさん。……ああ、なんだろう。……すごく、落ち着くんだ)


ゼクスは、カレンの鋼のような二の腕に包まれ、かつてない安らぎを感じていた。 ルナとの時間は「脳」と「魔力」を激しく消耗したが、カレンとの時間は、思考を停止させ、ただ「肉」の重厚な存在感に身を委ねるだけでいい。


俺は即座に、ゼクスとカレンの周囲に「相性:測定不能」のゴールデンオーラを放射した。


システム通知 ゼクスとカレンの【親和性】がカンストしました。 賢者の「繊細な神経」が、女戦士の「無敵の筋肉」に完璧にガードされています。 二人が密着することで、全属性のダメージを無効化する『マッスル・バリア』が展開中です。


「ゼクス、お前のその細い指先……。私の筋肉のコリを的確に突いてくるな。 おおお、これは……! 魔法よりも深く、魂の奥まで刺激が届くぞ!」


「……カレンさん。俺、わかったよ。 真理ロゴスだけじゃ、人は幸せになれない。 君のような圧倒的なフィジカル(パトス)に抱かれて、何も考えずにスクワットをする……これこそが、俺が三万回の周回で求めていた『答え』だったんだ!」


ゼクスは、カレンの首筋に顔を埋め、その力強い拍動を聴きながら、ルナとの「複雑な愛」を完全に過去へと追いやった。


(メニュー画面さん。……ルナさんはアレンに任せよう。 俺は、この『歩く要塞』の中で、一生を終えたい。 ……ログに『ゼクス、筋肉の虜になる』と刻んでおいてくれ)


一方、隣の部屋では「性勇者」アレンとルナが、まだ地形を変えるほどのエネルギーを放っていたが、 ゼクスはもう、それを聞いても「勝手にやってろ」と微笑むだけの余裕を手に入れていた。

後書き

勇者アレン


おーい、ゼクス! カレン! なんだかそっちの部屋、壁がめちゃくちゃ頑丈になってるな! 俺とルナの『愛の爆発』が全然届かねえぜ。 これが新しい防御魔法か!?


賢者ゼクス


(カレンの腕の中で、赤ん坊のように穏やかな表情で)


「……アレンさん。これは魔法じゃない。『信頼プロテイン』だよ。 君たちは君たちの道を行きなさい。俺は……ここで、筋肉の鼓動を数えているから……」


魔導士ルナ


(アレンの肩に寄り添いながら、隣の部屋を凝視して)


「……ふふ、ゼクス様。あんなに安らかな顔をなさるなんて。 やはり、私の魔力は彼には『強すぎた』のですね。 いいわ、私はこの『嵐のような勇者様』を、一生かけて調教……いえ、お供いたしますわ!」


女戦士カレン


(ゼクスを軽々と横抱きにしながら、大胸筋をピクピクさせて)


「はっはっは! 賢者の知恵が私の筋肉を導き、私の筋肉が賢者の孤独を癒やす! これぞ、文武両道の究極合体! さあゼクス、次は抱き合ったままベンチプレス一万回だ!」

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