第十七話 四天王出現! なんやかんやのタイマン四連発
魔王城へと続く一本道。 そこに、魔王軍が誇る最強の四人――「四天王」が立ちふさがった。
「ククク……よく来たな、人間ども。ここから先は一歩も通さ――」
「おい、四人もいるのかよ! 順番待ちがめんどくせえ! 一騎打ちだ、一騎打ち!」
アレンのデリカシーのない叫びにより、なぜか急に「タイマン四本勝負」が始まった。
【第一戦:女戦士カレン vs 剛腕のギルガ】
「女よ、俺の拳で塵になれ!」 巨漢のギルガが放つ一撃。
だが、カレンはそれを「マッサージの催促」だと勘違いした。
「ほう、その筋肉の張り……。お前、相当溜まっているな! 私が解してやろう!」
カレンの強烈な指圧(物理攻撃)がギルガの秘孔を突き、彼は「気持ちよすぎて昇天」し、そのままリタイアした。
【第二戦:魔導士ルナ vs 氷結のセリア】
「すべてを凍てつかせてあげる……」 極大の氷魔法がルナを襲う。
だが、ルナはそれを「アレン様へのお供え物の保冷」だと解釈した。
「まあ! おやつが腐らないように冷やしてくださるなんて、気が利く魔物ですわね!」
ルナが感謝の魔力を込めて「お返し(爆発魔法)」を放った結果、温度差による熱衝撃でセリアの杖が粉砕。 彼女は「親切心が仇になった」と絶望して撤退した。
【第三戦:賢者ゼクス vs 狡知のデモン】
「貴様の脳内を恐怖で塗りつぶしてやろう……」 精神干渉魔法を仕掛けるデモン。
(……おいメニュー画面。こいつの幻覚、アレンたちのバカさに比べれば、ただの癒やし映像だぞ)
ゼクスは冷静に、俺のUIを使ってデモンの視界に「偽のシステムエラー」を表示。
致命的なバグが発生しました。 あなたの知能指数は、現在アレン以下に設定されました。
「な、なんだと!? 私のIQが……溶けていく……う、うへへ、石ころ楽しいなぁ……」
精神攻撃のスペシャリストが、自らの術に溺れて幼児退行。 ゼクスは一歩も動かずに勝利した。
【第四戦:勇者アレン vs 四天王筆頭・烈火のバルス】
「貴様が勇者か……。その剣で俺を斬ってみせろ!」 燃え盛る大剣を構えるバルス。
アレンは、手にした「聖剣(実はピカピカに磨いたクワ)」を構えた。
「おう、行くぜ! 俺の新しい必殺技、『土おこし・ダイナミック』だ!」
アレンが適当にクワを振り回した瞬間、彼は派手に躓いた。 だが、その拍子にクワの先端がバルスの足元の「たまたまあった地雷(ゼクスが設置)」を直撃。
大爆発とともに、バルスは空の彼方へと吹き飛んでいった。
「見たか! 俺の剣筋に、地面も驚いて爆発しやがったぜ!」
こうして四天王は、一人としてまともに戦うことなく、なんやかんやで全滅したのだった。
後書き
勇者アレン
いやー、四天王って意外といい奴らだったな!
最後の人なんて、俺の技に驚いて自分から飛んでいったし。
魔王城の連中は、みんなノリが良くて助かるぜ!
賢者ゼクス
(大量の冷や汗を拭いながら)
「アレンさん、神がかってましたよぉ……」
(メニュー画面さん。地雷の設置タイミング、完璧だったな。……俺、もう一生分の運を使い果たした気がするよ)
魔導士ルナ
氷の四天王様のおかげで、
おやつのプリンがキンキンに冷えて最高でしたわ!
魔王軍の福利厚生、バカにできませんわね!
女戦士カレン
あの剛腕の男、いい筋肉をしていた。
次はぜひ、一緒にプロテインを飲みながら、
背筋の語り合いをしたいものだ!




