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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
三年生後期(前半)

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953日目:実家から少し早い誕生日の贈り物です!

 八七代魔帝暦(まていれき)二四年・馬人ばじんの月第八日・属性(全)・天気:晴れ


 実家じっかから少し早い誕生日のおくものとどきました。

 

 しかし、一昨年おととし暖熱羊ヒートシープの毛糸でまれた灰色の手袋てぶくろ襟巻えりまき、去年は同様どうようの毛糸で作られた帽子ぼうし靴下くつした、そうして今年はついに上着うわぎ、セーターですか……。

 お母さん、あまりものとか得意とくいではなかったはずなのに、また頑張ってくれたんですね。ふふっ、いつもどおはあちこち不揃ふぞろいですが、凄くあたたかそうです♪

 

 ちなみに、ヌリアようには『人形にんぎょうせてあげてね』という短い手紙と一緒に、今年は端布はぎれで作ったらしい小さな服が入っていました。

 うん……やっぱり、ヌリアをおさない女の子と勘違かんちがいしてませんか、お母さん?

 

 さておき、次の春休みには久々(ひさびさ)にちゃんと帰省きせいしたいですね……。

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