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932日目:まだしばらく続きそうですね……。
八七代魔帝暦二四年・星蠍の月第十八日・属性(全)・天気:晴れ
例の夢ですが、杖を砕かずに持てるようになるだけではダメなのかもしれません。
というのも今回、夢のなかで黒白の私が手に取った杖を使い、まるで騎士団の儀仗隊が各種催しでおこなうような演技みたいなことをし始めたんです……。
杖を腕の周囲でくるくると回転させたり、宙へ放り投げ、落下してくるそれを受け止めたりなどなど……。
そうして、これまでとは違う一連の動作を終えると黒白の私は、これぐらい貴女もできますよね? とでも言うように私のことをジッと見つめてきました……。
はぁ~、杖を砕かないように持ち続けるだけでも大変なのに……。これは、もうしばらくの間、荒野と杖の夢を見続けることになりそうです。




