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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
一年生前期

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93/967

93日目:前期末試験二日目です!

 八十七代魔帝暦(まていれき)二二年・獅子ししの月第二日・属性(炎)・天気:晴れ


 前期末試験二日目! 午前中は占星術概論せんせいじゅつがいろんの筆記と実技試験です!


 筆記は基礎知識を問う設問ばかりで意外と余裕でした。ただ、問題は実技です、実技!

 クジ引きで選ばれた生徒同士が二人組になってお互いを占うんですけど、相手がなんと金髪王子だったんです!


 それだけでも調子が狂うのに、彼の星を読み解くと、夏以降に炎属性のなにかと深い縁が生まれる、なんていう結果に……。

 これが試験で相手に内容を伝える必要がなくて助かりました。だって、一歩間違えばまた妙な誤解を生みそうです。


 そして、このことが変に頭から離れなかったせいで、午後にあった数秘学基礎すうひがくきその筆記試験は計算間違いが多発しました……。本当に最悪です。

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