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895日目:あの選択に間違いは――。
八七代魔帝暦二四年・天秤の月第十一日・属性(闇)・天気:曇り
また、夢を見ました……。
一昨日と同じ、歴代のティコらしき人たちが、入れ替わり立ち替わり私の目の前に現れる夢。
そうして、今度はその誰もが私を優しく抱きしめてくれて、それがなぜか心地よい不思議な夢。
うん……白い本を選んで本当によかったのか、昨日の夕方からずっと不安でしたけど、夢のおかげでなんだか少し気分が楽になりました。
大丈夫、大丈夫です。自信を持ちましょう! 私は六二代目のティコ! ヌリアの言葉通り、私が――私がこれからのティコなんですから!
よし、今日も一日色々と頑張らないと! ほら、ヌリアもいつまで寝てるんですか! 早く支度をして、シーミーが待つ第三図書館の地下書庫へ向かいますよ!




