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893日目:夢のなかの本
八七代魔帝暦二四年・天秤の月第九日・属性(土)・天気:晴れ
むぅ……なんだか妙な夢を見ました。
見知らぬ炎属性魔術師らしき人が、幾人も入れ替わり立ち替わり私の前に現れる夢。そうして、その誰もが例の黒い本を手にしている夢なんですが……う~ん?
あの雰囲気、恐らく夢で出会った人たちは、歴代ティコのような気がします。つまり、薄々感じてはいましたが、二冊の本は元々ティコに関係する品々のようです……。
ということは、あのサクル遺跡自体もきっとティコに縁のある場所なんでしょうね。道理でヌリアがやたらと遺跡の内部構造に詳しかったわけです……。
さておき、夢の内容的にこれは黒い本を選んだほうがいいんでしょうか?
選択の期限は明日……しかし、答えは未だ出ません。




