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889日目:シーミーに無視されました……。
八七代魔帝暦二四年・天秤の月第五日・属性(光)・天気:晴れ
朝食後、前日の整備中に気になった『箱庭』の術式や設備に関する調べ物をするため、久々に第三図書館の地下書庫を訪れたんですが……。
円筒水路で水中書架を管理しているシーミーへいつものように挨拶をしたら、悲しいことに露骨に無視されました。
いや、うん……理由は分かってます。
以前、『魔導司書見習い』の資格試験に合格したことを報告した際、今年の夏休みはシーミーが管理している本を色々と貸してもらう約束をしましたもんね……。
ごめん! 謝る! 謝ります! だから、今回は許して!
ほら! シーミーにあげようと思って、エクレールで珍しい干し果物と堅果を買ってきたんですよ? これで機嫌を直してください……お願い!




