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862日目:拠点内の妙な雰囲気とお爺さん……。
八七代魔帝暦二四年・聖女の月第九日・属性(全)・天気:晴れ
変ですね……今日は朝から調査拠点の空気が妙にピリピリしている気がします。
ここ数日で仲良くなった調査隊の人に挨拶をしても、素っ気ない返事と態度でどこかよそよそしいですし……う~ん?
そんなことを考えつつ、食堂棟でヌリアと食事をしていると、
「キミが公爵家のご令嬢に呼ばれたという助っ人かね?」
周囲と同じ調査隊の服を着ていながらも、どことなく身なりのよいお爺さんが声をかけてきました。
そうして、私とヌリアをまるで値踏みするかのように見つめると、「あの娘もなにを考えているのか……」と呟き、こちらの返答を待たずに立ち去るお爺さん。
はぁ~、これはネイトとちょっと話をする必要がありそうです……。




