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860日目:この調査、無事に終わるんでしょうか?
八七代魔帝暦二四年・聖女の月第七日・属性(闇)・天気:晴れ
「それで、どうお思いになりました?」
午後、ネイトに呼ばれ、私とヌリアは彼女が拠点内で使用している建物へ。
そうして、いつものようにお茶会が始まると、ネイトはヌリアを見つめ、真剣な眼差しでそう尋ねてきました……。
すると、ヌリアはその様子からなにかを察したのか、小さなため息をつき、例の遺跡について淡々と話し始めます。
まず、あれは数百年前の前王朝時代のものではなく、約六百年前に終結した世界大戦期の中期以降に造られたものであること。
判明している構造はほんの一部なうえ、神殿などではないことなどなど……。
大丈夫ですか、ネイト? 頭を抱えてますけど?
はぁ~、この調査、無事に終わるんでしょうか?




