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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
三年生夏休み

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860/975

860日目:この調査、無事に終わるんでしょうか?

 八七代魔帝暦(まていれき)二四年・聖女せいじょの月第七日・属性(闇)・天気:晴れ


「それで、どうお思いになりました?」


 午後、ネイトにばれ、私とヌリアは彼女が拠点内きょてんないで使用している建物へ。

 そうして、いつものようにお茶会おちゃかいが始まると、ネイトはヌリアを見つめ、真剣しんけん眼差まなざしでそうたずねてきました……。


 すると、ヌリアはその様子からなにかをさっしたのか、小さなため息をつき、例の遺跡いせきについて淡々(たんたん)と話し始めます。

 まず、あれは数百年前の前王朝ぜんおうちょう時代じだいのものではなく、約六百年前に終結しゅうけつした世界大戦期せかいたいせんき中期ちゅうき以降いこうつくられたものであること。

 判明はんめいしている構造こうぞうはほんの一部なうえ、神殿しんでんなどではないことなどなど……。

 

 大丈夫ですか、ネイト? 頭をかかえてますけど?

 はぁ~、この調査、無事に終わるんでしょうか?

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