859/965
859日目:遺跡の説明とヌリアの呆れた表情……。
八七代魔帝暦二四年・聖女の月第六日・属性(水)・天気:晴れ
今日は午後から拠点内の最も大きな建物に設けられている多目的会議室っぽい場所で、私たち学生組は遺跡に関する様々な説明を受けています。
ちなみに、それに伴いヌリアも含め全員が遺跡の情報を外部へ決して漏らさないという内容の魔術契約を結ばされました……。
まぁ、拠点への移動時も厳重な警戒でしたからね、当然の措置でしょう。
さておき、そうしてネイトが事前に開示していた情報よりもさらに詳しい、遺跡の年代や今までの調査で判明した構造、そこから推察される使用目的などを調査隊の人に数時間にわたり教えてもらっているんですが……。
ねぇ、ヌリア? なんで時折、私にだけ分かるように呆れた表情を浮かべるんです?




