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855日目:別に拗ねてませんし!
八七代魔帝暦二四年・聖女の月第二日・属性(全)・天気:晴れ
「姉さん、そろそろ拗ねるのはやめて機嫌直しなよ。先輩たちも困ってるよ?」
朝、飛翔艇の食堂でヌリアと食事をしていると、朝食を手に向かいの席に座ったカルド君が、苦笑しながらそんなことを言ってきます。
むぅ……別に拗ねてませんし! ただ、ちょっと面白くないだけです。
全く、アーシェもエクレールの件を報告した次の日には、ネイトとの間で今回の話が色々とまとまっていたんなら、すぐに教えてくれてもいいじゃないですか……。
まぁ、出発直前に知らせたほうが、私が驚いて喜んでくれるかもしれない! という考えも分かりますけど……。
って、なんですか、カルド君その妙に優しげな視線は? もう! どうして笑うんですか!




