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848日目:もしかして、怒らせてしまったんでしょうか?
八七代魔帝暦二四年・獅子の月第二十六日・属性(全)・天気:曇り
「ティコ? 貴女、前々から思っていたけど割と馬鹿でしょ……」
朝、学生寮の食堂で遅めの朝食をアーシェと食べつつ、遺跡調査の件を報告したら、対面の席に座った彼女はそう呟き、どこか呆れた様子でこちらを見つめてきます。
わ、私だって可能なら断りたかったんですよ? でも、ネイトが凄く困ってる感じでしたし? ヌリアからも依頼を絶対に引き受けるようにって強く言われて……。
そうして、俯きながら小声で言い訳を並べ立てていると、アーシェは深いため息をつき、まだ残っている朝食を下げ、そのまま無言で食堂から立ち去ってしまいます……。
もしかして、怒らせてしまったんでしょうか? うぅ……なんか色々と憂鬱です。




