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835日目:図書館の二年生三人組
八七代魔帝暦二四年・獅子の月第十三日・属性(炎)・天気:晴れ
「ハール、その蒸気と圧力に関する記述、間違ってるぞ」
「ハールん、こっちの戦時国際魔術法も怪しいと思うよぉ?」
「待て! 一気に言うな! クソッ! なんで俺だけ……。ルベルとかあの科目数で不可なしとか、絶対おかしいだろ!」
放課後、ユリン先生の個別課題に必要な本を借りるため第一図書館を訪れると、自習室でカルド君とルベルさんが、ハール君を囲んで、机に沢山の本を広げていました。
う~ん……漏れ聞こえてきた会話から察するに、午前中にあった仮説熱力学だけでなく、他科目の前期末試験でもだいぶやらかしたみたいですね、ハール君。
しかし、この様子なら大丈夫でしょう。私も負けないように課題を頑張らないと!




