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822日目:それは本当に全て必要なんですか……?
八七代魔帝暦二四年・巨蟹の月第三十日・属性(風)・天気:曇り
今回から仮説熱力学の試験には、授業内容をまとめた資料やピスト先生が認めた一部の参考文献などを持ち込むことが可能になったんですが……これは大丈夫でしょうか?
というのも、試験開始を待つカルド君とハール君の机には、分厚い本が十数冊も積まれてるんです……。
朝、二人が仮説熱力学の教室に入ってきた時から、今日はなんだかやけに大荷物だなと不思議に感じてはいましたけど、まさかその全てが試験の参考資料だったなんて……。
まぁ、確かにどれだけ資料を持ち込もうと個人の自由ではあります。ありますが、カルド君にハール君? それ本当に全部必要ですか?
はぁ~、なんだか二人の試験結果が今から凄く心配です……。




