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797日目:ここは無難な仮面で……。
八七代魔帝暦二四年・巨蟹の月第五日・属性(闇)・天気:雨
昼休み、学生寮の談話室に集まり、アーシェたちが昨日購入した仮面を見せてもらっているんですが……今、私の前には二つの品が並べられています。
一つは顔の上半分を隠す兎を模した黒い仮面、もう一つは頭部全体を覆う白猫の被り物。この二つから好きなほうを選んでほしいそうなんですけど……う~ん。
髪色を隠すなら猫ですが、ここは無難に兎でしょうね。
仮面お茶会には光属性学科の生徒も多く参加するという噂ですし、銀髪を晒したほうが今回は逆に目立たない気がします……多分!
はぁ~、触媒がもっと安価なら汎用魔術で気軽に髪を染められるんですけどね……。さておき、明日のお茶会が無事に終わるのを今は祈るばかりです。




