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783日目:増えました……。
八七代魔帝暦二四年・双児の月第二十二日・属性(闇)・天気:晴れ
「ねぇ~? 特級霊媒水を作った三年の生徒ってキミだよねぇ?」
放課後、ユリン先生に呼ばれ、久々に訪れた研究室。
促されるままソファーへ腰を下ろし、出されたお茶を飲んでいると、対面の席に座った先生がなんの前置きもなく、笑顔でそんなことを尋ねてきます。
うん……職員会議の議題になったなら当然、ユリン先生の耳にも入りますよね!
というか、先生! 目が全く笑ってなくて普通に怖いです! 話します! ちゃんと全部正直に事情を話しますから!
そうして、今までのことを事細かに説明した結果、個人的に与えられていた課題の量が五割ほど増えました……なんで?
はぁ~、これ本当に前期末までに終わらせられるでしょうか?




