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702日目:ようやく外部の専門家を紹介してもらったんですが……。
八七代魔帝暦二四年・銀羊の月第二日・属性(炎)・天気:曇り
「先生、これを相手にしようとか正気かよ! ヤッバい、面白怖すぎてお腹痛い!」
放課後、後期末試験や入試などが終了し、ようやく暇ができたユリン先生からミスラの調査に協力してくれる外部の専門家を紹介してもらえることになったんですが……。
待ち合わせ場所である先生の研究室へ入室した瞬間、黒のパンツスーツを着込んだ見知らぬ女性がお腹を抱えるようにして盛大に笑い出します……。
まさか、この人が例の専門家じゃないですよね? 肩口で切り揃えた髪と瞳が黒いのは、確かに闇属性魔術師の特徴ですけど……。
そこで、ユリン先生へ問いかけるように視線を向けると、無言で頷かれました!
うぅ……なんだか色々と不安です!




