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664日目:なんで下がってるんです?
八七代魔帝暦二四年・水瓶の月第二十四日・属性(闇)・天気:曇り
不味い、不味いです。
夕食後、アーシェとカルド君、ハール君に声をかけ、学生寮の談話室で再び仮説熱力学の勉強会をおこなっているんですが、これはいったいどうすれば……。
前回と同じように、試験対策用の問題集をカルド君とハール君に解いてもらったんですけど、二人ともなんで前より正答率が下がってるんです?
想定外の結果にアーシェと二人で頭を抱えていると、どことなくばつが悪そうに、だってなぁ~、と呟きながらお互いに顔を見合わせるカルド君とハール君。
はぁ~、もうこうなったら、試験に出そうなところだけを二人に覚え込ませるしかありませんね。予想が外れた場合は、運がなかったと諦めてもらいましょう。




