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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
二年生冬休み

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636日目:この個別課題が終わったら調べてみましょう!

 八十七代魔帝暦(まていれき)二三年・山羊魚やぎうおの月第二十七日・属性(闇)・天気:曇り


 昼下ひるさがりの午後、やっと『魔術による擬似的魂ぎじてきたましい創造そうぞうと保護に関する考察こうさつと可能性』の要約ようやくが終わりました!

 しかし、興味深い内容でしたね。擬似的魂に関する本だったので、安楽椅子あんらくいすのミスラだけでなく、ヌリアに関係する項目こうもくも多くあり、とても勉強になりました。


 それにしても、ヌリアが以前教えてくれた、彼女を意思いしなき魔導人形まどうにんぎょうから、自律型じりつがたへと改良した二三代目のティコはどんな人物だったんでしょう?

 炎属性魔術師にもかかわらず、ヌリアを作り上げるほど高度な霊的魔術れいてきまじゅつあつかえるとか、歴代ティコのなかでもおそらくこの人ぐらいですし、ちょっと気になります。


 よし、この個別課題が終わったら、少し調べてみましょう!

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