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63日目:あの娘の部屋でお茶会を!
八十七代魔帝暦二二年・巨蟹の月第二日・属性(光)・天気:晴れ
ヌリアと一緒に金髪縦ロールの部屋でお茶会をしてきました。
ちなみに彼女の魔術師名はネイトというそうです。金髪王子と同じ光属性学科の一年生。加えて王子の国の公爵令嬢で彼の許嫁って……。私、目障りだからって消されませんよね?
勧められたお茶におずおずと口を付けると、美味しいかしら? 私のお気に入りなのだけど、とネイト嬢も微笑んで一口。緊張で味とかしませんよ?
そう思いつつカップを置くと、意外に素直ね。彼が気にかける理由かしら? って興味深そうに見つめられますが、知りませんよ!
そんな感じで数時間ほど過ごしたんですが、森での一件は最後まで尋ねられませんでした。なんだか逆に気味が悪いです……。




