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555日目:仮説熱力学の洗礼
八十七代魔帝暦二三年・星蠍の月第七日・属性(炎)・天気:曇り
午後から仮説熱力学の授業があったんですけど、ついにカルド君とハール君の目から光が消えました! まぁ、気持ちは分かります。
炎属性魔術で動く新型魔力機関の研究というだけでも理解しがたいのに、今回その試作品として見せられた魔導具は、球体が煙を噴き出しながら回転するだけの代物なんですから……。
ただ、これはある意味、仮説熱力学における洗礼的なものですよね。
実際、今では普通にピスト先生と難しい議論を交わしているアーシェでさえ、授業を受け始めた頃は、最初から最後までずっと目が死んでましたし……。
ふふっ、分からないところはアーシェと協力して教えてあげますから、二人ともしっかり頑張るんですよ!




