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504日目:夏祭りの男子三人
八十七代魔帝暦二三年・聖女の月第十七日・属性(光)・天気:晴れ
予定通り、午後からリトラやカルド君たちと夏祭りへやって来たんですが、完璧なはずの計画に早くも暗雲が漂い始めています……なんで?
切っ掛けはカルド君の「今日もその耳飾りをしてくれてるんだね、姉さん」という些細な一言でした。
すると、レイ王子が私へ視線を向けつつ「キミには、俺の贈った首飾りのほうが似合うはずだ……次は着けてほしい」とか残念そうに言うんです。
それに無言で返すと、今度はハール君が「お、俺はティコ先輩から腕輪をもらったし……」なんて呟き、なんだか次第に妙な雰囲気へと包まれていく男子三人。
はぁ~、全くなにをやってるんだか。いい加減にしないと女子だけで夏祭りを楽しみますよ?




