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457日目:これは受ける必要があったんでしょうか?
八十七代魔帝暦二三年・獅子の月第一日・属性(炎)・天気:曇り
むぅ……午前中に属性魔術の実技試験がおこなわれたんですけど、これは受ける必要があったんでしょうか?
私の場合、今回は一年生の魔力制御訓練を手伝ったのが、実技実習の評価と単位になるはずなので、別に参加しなくてもよかったのでは?
肝心の課題も、一年生の時と同じく蝋燭へ火を灯す、例のヤツでしたし……。
はぁ~、もしそうなら、その時間は午後からある仮説熱力学の筆記試験対策に使いたかったですね。だって、この科目だけは大女神様の加護もありませんから……。
そんなことを考えつつ、仮説熱力学の教室へ行くと、アーシェが黙々と最後の復習をしていました。
よし、色々と愚痴らずに、私も試験に集中しましょう。




