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442日目：新しい魔導具工房棟を訪ねよう！

　八十七代魔帝暦(まていれき)二三年・巨蟹《きょかい》の月第十六日・属性(全)・天気：曇り

　午後、魔導具製作《まどうぐせいさく》の先生に試験関係の証明書を申請《しんせい》するため、最近完成したらしい新たな魔導具工房棟《まどうぐこうぼうとう》を訪《おとず》れたんですが、なんか爆発事故前《ばくはつじこまえ》の建物と全《まった》く見た目が違います！

　以前は普通の箱型《はこがた》だったのに、目の前にあるそれは、様々(さまざま)な多角形《たかっけい》を組み合わせた複雑《ふくざつ》な構造《こうぞう》になっていて、好意的《こういてき》に言えば芸術的、悪く言えば酷《ひど》く歪《いびつ》です。

　でも、どうしてこんな形に？　もしかして、なにか魔術的な効果があるんでしょうか？

　そんなことを考えつつ、建物内に入ったんですが……うん、内部の乱雑《らんざつ》さは前と変わってませんね！

　真新《まあたら》しい廊下《ろうか》がすでに素材や薬品、魔導具などで埋《う》もれかけています！

　はぁ～、今回も先生を探し出すのは大変そうです……。