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43日目:広がる噂……。
八七代魔帝暦二二年・双児の月第十三日・属性(全)・天気:晴れ
登校すると私が金髪王子を手酷く振ったらしいという噂が、学校中に広まっていました……。まぁ、間違ってはいませんが……う~ん。
休日だったのであの場には私たちだけしかいなかったずなのに……。いったいどこから広まったんでしょう? 女子生徒の一部からは睨まれるし最悪です。
さておき、今日は薬草学の授業だったんですけど……。私の草根妖精が! 可愛いドラちゃんが萎れてる! なんで? 水遣りは毎日忘れませんでしたよ?
元気のないドラちゃんの鉢を抱え呆然とする私に、当代様の魔力に当てられたのでは……? と弱り切った葉を摘まみ上げながら呟くヌリア。
そんな! 生きてドラちゃん! アナタが枯れたら薬草学は落第です!




