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416日目:夢の授業と厳しい現実
八十七代魔帝暦二三年・双児の月第二十一日・属性(風)・天気:雨
今日の操夢術概論は授業開始と同時になぜか先生から名前を呼ばれました。
同じように声をかけられ、教壇の前に集められた生徒は男女合わせて計六人。
所属学科もバラバラで、全員この授業以外で特に接点もないため、意図が分からず、お互いに顔を見合わせ困惑していると、先生が理由を説明してくれます。
うん……どうやら、集められたのは睡眠実習中にまだ夢を見ることができていない生徒みたいです! ふふっ、まさか仲間がいたなんて、少し気持ちが楽になりますね!
しかし、安心した次の瞬間、先生から告げられたのは、このままだと前期末試験を待たずに落第するという怖ろしい現実でした……。
救いは、救いはないんですか?




