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411日目：魔力制御訓練は順調です！

　八十七代魔帝暦(まていれき)二三年・双児《そうじ》の月第十六日・属性(水)・天気：曇り

　今週も炎属性学科一年生が受けている属性魔術の実技実習に参加してきました！

　この授業を手伝うようになって今回で三回目。

　当初《とうしょ》、突然《とつぜん》現《あらわ》れた私に戸惑《とまど》っていた一年生たちも、最近は随分《ずいぶん》と気楽《きらく》に接《せっ》してくれるようになりました。まぁ、未来の騎士団長《きしだんちょう》様《さま》一派《いっぱ》とか例外はいますけど……。

　さておき、そんな彼らを除《のぞ》く一年生たちは、シイア先生と私の指示に従《したが》い、黙々(もくもく)と魔力制御訓練《まりょくせいぎょくんれん》を続け、着実《ちゃくじつ》にその成果が出始《ではじ》めています。

　最初は誰一人《だれひとり》として、複数の蝋燭《ろうそく》へ同時に火を灯《とも》すことはできませんでしたが、今では蝋燭十数本ほどなら全員余裕です。

　ふふっ、この調子なら魔導書《まどうしょ》と魔導杖《まどうじょう》の補助《ほじょ》をそろそろ禁止してもいいかもしれませんね。