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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
二年生前期

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409/980

409日目:ドラちゃんたちの心配事。

 八十七代魔帝暦(まていれき)二三年・双児そうじの月第十四日・属性(風)・天気:晴れ


 早朝、カサカサとなにかがこすみょうな音のせいで目が覚めました。

 

 ふぁ~、なんの音ですか? まさか、また変な合成獣キメラとかが部屋にはいんだわけじゃありませんよね?

 昨年末の騒動そうどうを思い出しつつ、ベッドからがり、欠伸あくびをしながらぼけまなこで周囲を見渡みわたすと、窓辺まどべ草根妖精マンドラゴラのドラちゃんたちが葉っぱをらしていました。


 しばらく様子をうかがっていると、どうやら自分たちが置かれた窓台まどだい真下ましたにいる蔓穂蘭つるぼらん月夜草つきよぐさに気がつき、それを心配しているみたいです。

 ふふっ、その子たちはえたばかりだから、しばらくはあまりの当たらない、そこでいいんですよ。


 さて、音の謎もけましたし、今日も一日頑張りましょう!

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