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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
二年生前期

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398/972

398日目:調子に乗っている原因?

 八十七代魔帝暦(まていれき)二三年・双児そうじの月第三日・属性(闇)・天気:曇り


 カルド君が教えてくれたんですけど、昨日のハールという男子生徒は、どうやら騎士団きしだんから入団の勧誘かんゆうを受けているみたいです。


 しかし、この時期に声がかかるなんて、よほど将来の戦力として期待されているんでしょうね。

 実際、親しい友人たちに、俺は未来の騎士団長様きしだんちょうさまだぜ! とか自慢しているらしいですし……。


 はぁ~、道理どうりであれほど調子に乗るわけです。シイア先生が強く注意できないのも、先生の性格的なものをのぞけば、そのあたりが関係しているのかもしれません。

 まったく、私の時もそうでしたが、騎士団は能力面だけでなく、生徒の内面ないめんなども考慮こうりょして勧誘かんゆうするべきだと思います!


 そうすれば、こんな厄介事やっかいごとも発生しないんですよ!

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