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397日目:シイア先生の手伝いです!
八十七代魔帝暦二三年・双児の月第二日・属性(水)・天気:晴れ
シイア先生を手伝うため、午後から炎属性学科一年生が受けている属性魔術の実技実習に参加したんですけど、前回見学した時よりも状況が悪化していました。
はぁ~、魔導書と魔導杖の継承式を終え、自分専用のそれらを手にして浮かれる気持ちは分かりますが、先生の話はもう少し真面目に聞くべきだと思いますよ、後輩諸君?
ちなみに、そのなかでも特に酷かったのは、短く刈り込んだ朱色の髪が特徴的なハールという魔術師名の男子生徒です。
まさか、魔力制御訓練を地味だからという理由で拒否し、他の生徒数人を引き連れ、勝手に属性魔術の練習を始めるとは思いませんでした。
これは、事前情報以上の問題児な気がしますね……。




