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393日目:カルド君の魔導書と魔導杖
八十七代魔帝暦二三年・金牛の月第二十八日・属性(全)・天気:晴れ
今日は午後から、カルド君たち一年生の魔導書と魔導杖の継承式があったので、シイア先生に頼んで見学させてもらいました。
しかし、カルド君の魔導書と魔導杖には驚きましたね。
実は、彼のように新しく生まれた魔術師名を授かった場合、先代から受け継ぐ魔導書と魔導杖が存在しないため、両方とも学校側が新たに用意するんです。
でも、それがまさか基本的な魔術が記載されただけの赤い本と装飾一つない手のひらサイズの白木の杖だなんて!
シイア先生曰く、どちらも特別製で今後カルド君が学ぶ魔術や関わる魔術師に応じて、少しずつ変化していくそうですが、本当に大丈夫でしょうか?
カルド君、お姉ちゃんは凄く心配です!




