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30日目:金髪王子からのお見舞い。
八七代魔帝暦二二年・金牛の月第三十日・属性(炎)・天気:晴れ
引き続き体調不良で学校はお休みです。とりあえず今日もベッドで大人しく寝ておくことにします……。
夕方、目を覚ますと見慣れない籠が机に置かれていました。ヌリアによると昼頃に金髪王子が持ってきたお見舞いの品だとか……。
なかに入っていたのは解熱剤や鎮痛剤など各種薬と一通の手紙。
ちなみに、手紙には『愛しきティコへ。俺はキミを諦めない』的なことが延々と便箋三枚分も書かれていて凄く怖いです!
悪寒とは別の理由で震える私に、ヌリアが籠のなかの薬を捨てていいか尋ねてきます。
驚いて理由を訊くと、惚れ薬が混ざってます……飲みますか? って、うん、すぐ処分してください! あぁ、頭痛い……また寝ましょう。




