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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
一年生後期(後半)

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293日目:隠し書庫の探索報酬!

 八十七代魔帝暦(まていれき)二三年・水瓶みずがめの月第十八日・属性(闇)・天気:晴れ


 むぅ……昼食後、仮説熱力学かせつねつりきがくの課題を進めようと第二図書館へ来たんですが、今日もヌリアを魔導司書まどうししょの先生に連れ去られました!


 これで最後! 最後だから! って言ってましたけど、本当でしょうか? ここが終わったら、別の図書館もお願い! なんてことになりませんよね? 少し不安です。

 

 ちなみに、ヌリアが隠し書庫の探索たんさくに協力する報酬ほうしゅうとして、そこで発見された課題に必要な書籍をしてもらえることになりました。

 本来なら、まだ管理登録がされていないうえ、貴重な古書も多いため、安易に貸すことはできないらしいんですけど、今回だけ特別にいいそうです。

 

 ふふっ、仮説熱力学の課題もこれで少しははかどるかもしれませんね。

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