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286日目:資料を読むだけでも大変です!
八十七代魔帝暦二三年・水瓶の月第十一日・属性(闇)・天気:雨
午前中に全ての授業が終わったので、今日は午後から第二図書館でヌリアと一緒に仮説熱力学の課題に取り組んでいます。
それにしても、ピスト先生の著作は全部で何冊ぐらいあるんでしょう?
目の前の机には、すでに十数冊ほどの分厚い研究書や専門書が積み上げられてるんですけど、表題の番号などから察するに、これだけじゃないっぽいんですよね。
そんなことを考えていると、ヌリアが薄らと埃の被った本を数冊抱えて隣の席に戻ってきます。
うん……また増えましたね。これは借りられる本は借りて、自室でも読んだほうがいいかもしれません。
しかし、埃渡りの掃除が行き届かないとか、書庫のどこにあったんですか、その本……。




