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280日目:ここにもフワササッ……?
八十七代魔帝暦二三年・水瓶の月第五日・属性(光)・天気:晴れ
第三図書館の地下書庫に置いている私物を掃除してくれたのは、もしかすると『埃渡り』かもしれません。
そう、魔導司書概論の授業で習った、図書館の清掃に利用されるという、掃除専門の魔術的人工生物です!
灰色の綿毛に似た姿で、名前の由来通り、埃から埃へフワササッと空間を渡るように移動して、埃を食べる彼らなら、鍵付きの木箱のなかにも入り込める気がします。
以前、第二図書館の利用中にそれっぽいのを一瞬だけ見たことがありますし、第三図書館の地下書庫にも多分、暮らしているはずです。
しかし、あれだけ綺麗に埃をなくしてくれるなら、私も一匹ぐらい欲しいですね。だって、自室の掃除が凄く楽になりますもん!




