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279日目:ヌリアの知識
八十七代魔帝暦二三年・水瓶の月第四日・属性(闇)・天気:晴れ
今日も第三図書館の地下書庫で、ヌリアと草根妖精の薬効について調べています。
ちなみに、掃除の件ですがシーミーは無関係でした。ただ、そうなると魔導司書の先生もここへはほとんど来ませんし、本当に誰が掃除してくれたんでしょう?
さておき、昨日から色々と草根妖精の専門書を読んでいるわけですが、生の葉の利用法はなぜかどの本にも全く書かれていません。薬効成分抽出液に関する記述は色々とあるんですけどね……。
う~ん……もしかして、今では忘れ去られた貴重な知識だったりするんでしょうか?
ふふっ、そう思うと、私の隣で黙々と専門書を読み込むヌリアの姿が、なんだか普段とは違って見えてくるから不思議です。




