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27日目:希望?
八七代魔帝暦二二年・金牛の月第二十七日・属性(闇)・天気:雨
学校を休みました……。体調不良ではなく、精神的に無理!
実技実習でやらかし、騎士団から招待状が届き、それらの件で金髪王子に呼び出され……もうヤダ! 知らない! いっそ灰になって消えたい!
現実逃避しつつ毛布に包まり床でいじけていたら、当代様はなにを悩んでいるのですか? と、魔導杖を手入れ中のヌリアが不思議そうに尋ねてきます。
むぅ……相談に乗ってくれるなら作業の手は止めてほしいです。
さておき、今までの経緯を話すと、そんなことですか……、ってなぜか呆れた様子でどこからか取り出した巻物を渡してきます。
訝しみながら広げてなかを読むと――! こ、これなら私、自由になれるかも! いける! いけますよ!




