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216日目:ようやく渡せました!
八十七代魔帝暦二二年・馬人の月第二日・属性(闇)・天気:曇り
登校後、炎属性学科の教室でリトラと喋っていたら、急に周囲がざわつき始めます。
何事かと思い辺りを見渡すと、クラスメイトたちの視線を一身に集めながら、ネイトが目の前にやって来ました。
他学科の教室でも堂々とした優雅な立ち振る舞い、やっぱりお嬢様は凄いですね。
そうして、私になにかご用事かしら? と尋ねてくるネイト。どうやら、例の噂好きな女子生徒から私たちのことを聞き、わざわざ足を運んでくれたみたいです。
というわけで、五日遅れですが誕生日の贈り物――金、銀、青、三種の糸を組んで作られた魔導杖用の房飾りを手渡すと、とても喜んでくれました!
ちなみにこの房飾り、私たち三人でお揃いなんですよ♪




