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208日目:見覚えのない封筒……。
八十七代魔帝暦二二年・星蠍の月第二十五日・属性(水)・天気:雨
夕食後、転校生の部屋へ行くと昨日、扉の取っ手にかけておいた、菓子パンを詰めた紙袋が消えていました。ふふっ、ちゃんと受け取ってくれたみたいです。
食事をする元気がまだあることに安心しつつ、今日の手紙を扉の隙間に差し込もうとしたら、そこには見覚えのない封筒がすでに挟んでありました……。
私の他にも誰か、転校生へ手紙を書いてるんでしょうか? ちょっと気になりますね。
そうして、好奇心に負け、悪いと思いながらも封筒をそっと手に取り確認すると、宛名には『毎日やって来るお人好しのお節介焼きへ』と書かれていました……。
これ……もしや、私宛では? よし、とりあえず部屋に持ち帰ってヌリアと相談です。




